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生死について語る

前にも書いたかもしれませんが、息子が生死について時々話すことがあります。半年前ぐらいに、次のような会話をしたのが初めてだったように思います。

 息子:「おじいちゃん、おばあちゃんは、いつか死んじゃうの?」
 私:「そうだよ。パパやママだって、いつかは死んじゃうんだよ」
 息子:「そうか~。僕は死ぬの嫌だな~」

その数ヶ月後は、妻に「ママ、僕のことを生んでくれてありがとう」と、突然言ってくれました。何かで聞いたセリフを真似たのかもしれませんが、心がこもった口調でしたので、勿論、意味はちゃんと理解して言っているに違いないと思いました。

人は生きている以上、死は避けられません。死は子供には受け止めがたいほど絶望的な事ですが、生きている者は理解すべきことなのかもしれません。勿論、無理に教え込む必要はないと思います。息子には数年前から寝る時に昔話を読んであげています。物語の中では本当に簡単に人や動物が死にまくります。凄く理不尽なことも起こります。でも、現実だって、そんなものです。昔話は読解力アップのためにやってきましたが、それ以外のことについても色々教えてくれます。1日5~10分のことですが、やはり日々の蓄積は偉大だと感じています。
# by orecite | 2012-02-20 23:58 | 自閉症 | Comments(0)

最近、なかなか書けない理由

しばらくブログを放置しちゃっていました。
以前ほど投稿しなくなったのには、いくつか理由があります。

まず、次男が生まれて育児が本当に大変になったことです。(次男は予想以上に手がかかっています。)

次に、長男のエピソード、特に小学校で起こったことなど、いくらでも書きたいことがあるのですが、もし、息子を知る人がこのブログを見てしまったら、簡単に当ブログが息子のことであると特定されてしまいそう…との不安を抱くようになり、なかなか書けずにいたりします。今までは息子も小さかったので、仮に知人に知られてもいいかなーなんて軽く思っていましたが、息子ももう小学生。彼の名誉というかプライバシーのためにも当ブログは周囲に決して知られてはならない…と思うようになりました。だからといって上手に脚色してまで書く気にもなれず、自ずと投稿減になっています。

あと、息子がかなり成長してくれて異常な面が減り、色々なことができるようになってきたためか、成長した細かいポイントを投稿しようとするも、普通、出来て当たり前のことを、わざわざ書くことでもないな~…なんて思うようになってきたというのもあります。ある意味、こう思えるようになったことこそが、成長の証かもしれませんが。
# by orecite | 2012-02-20 23:41 | 自閉症 | Comments(2)

次男と比べて

次男が3ヶ月になりました。やっぱり長男とは違います。具体的には以下になります。

 ・表情が豊か。(あやすと笑顔で返す)
 ・遠くにいても視線が合う。
 ・泣き方に強弱がある。(長男は常にMAXだった。)
 ・喃語が多い。
 ・長男ほど、音に敏感ではない。
 ・環境の変化に強い。
  (飲食店に連れて行けます。)
 ・玩具でよく遊ぶ。
 ・夜中、よく寝てくれる。

上記は良いことばかりですが、逆に大変な事もあります。1番つらいのは抱き癖がついてしまったのか夜中以外、ずっと抱っこしてあげないと泣き喚くことです。昼寝している時でも布団に置くと途端に泣くので、抱っこ時間がめちゃくちゃ長いです。これには夫婦で本当に苦労しています。
長男は1度寝てしまえば布団に置いても騒ぎませんでした。自閉症の子は最初だけは育児がラクな場合があるという話を聞いたことがありますが、これとかがそうなのかな…などと感じます。いや…、障害の有無に関係なく、単に1人1人、個性が異なるというだけなのかもしれません。
# by orecite | 2011-12-26 16:50 | 自閉症 | Comments(6)

最近、印象にのこったこと

長男のことで、印象に残った言動や問題についていくつか書きたいと思います。

1つめ…

学校で、息子が見るからに危険なことをやっていたらしく、それに気付いた別クラスの先生が大声で注意してくれたそうなのですが、息子は先生の怒鳴り声に驚き、先生の説教も聞かずに、即、耳を塞いだそうです。普通なら先生に対して耳を塞ぐなど許されない行為ですが、息子の場合、こうなるのは仕方無いように思いました。

2つめ…

息子が妻に「どうして僕は支援クラスなの?」と、なかなか重い質問をしてくれました。妻は適当にお茶を濁したようです。自分が本当に疑問に思うことを表現できるようになったのだと思いました。

3つめ…

息子を寝かしつけようとした時に「僕が寝ちゃうと(パパまたはママが)すぐいなくなっちゃうよね」と、またまた鋭い指摘をしてくれました。昔は目覚めた時に誰もいないと、泣いて親を呼ぶというパターンでしたが、今は誰もいなくてもあきらめて、また寝ることが多いんだと思います。

4つめ…

教室で、自分の列全員分のプリントを回収して所定場所に運ぶという当番になったらしいのですが、全員分回収するも、所定場所までは運べず、最後の席の人のところに全プリントを放置したまま平然と自席に戻るというヘマをしたようです。先生からこの報告を受けて息子に説明するも全然チンプンカンプン。こういう2工程からなる難しい作業は、マンツーマンまたは絵に書いてじっくり教えてあげないと全然理解できません。

5つめ…

いまだに毎晩オネショをしており、寝る時はまだオムツをはいています。私自身も、この頃は、時々オネショしていたので、あんまり気にはしていません。

6つめ…

半年前ぐらいからオセロができるようになりました。当然弱いのですが、角を取ると有利になる…といった、ちょっとした戦略は理解してゲームすることができます。

息子は現在、7歳4ヶ月です。
# by orecite | 2011-11-11 00:11 | 自閉症 | Comments(0)

不況と、軽度の障害者

今、本当に日本は不況であると実感します。いや、もう10年以上前から不況だと思っていますが、いよいよ、来てるな、来たな…と最近は本当に思います。

そんなわけで、かなり優秀な人でなければ、まともな企業に就職するのは大変難しい時代になりました。明らかに障害者であれば企業の障害者枠での採用という道が残っていますが、息子(長男)のように軽い障害者の場合、そういったものに頼るのは恐らく難しく、ハンデを持ったまま、健常者と争う必要があると思います。

もし、健常者が勝ち残りに挫折したとしても、自己責任だと納得できるのがせめてもの救いです。しかし、息子のように明らかにハンデを持っている場合、自己責任だから…と納得させるのは酷なことです。障害を持って生まれた不幸、不況の時代に生まれた不幸を運命として受け容れさせるのかと思うと、まだ決まっていない将来なのに悲しくなってきます。

悲観的な話が続いてしまいますが、まだまだ日本は空洞化が進むでしょう。さらにさらに景気は悪くなる確率が高い言わざるをえないと思います。息子に天才的な能力でも開花してくれれば話は違ってきますが、今のところ、そういった兆候は見られません。やはり、このままいってしまうと、けっこう厳しい現実が待っているような気がしてしまいます。

そこで親が今のうちに何か手を打てないのか…などと当然考えます。具体的には次のようなことを…。

 ①月並みですが、健常者に遜色ないレベルになれるよ勉強を全力で支援する。
 ②非正規社員にしかなれなくても、そこそこ暮らせる貯蓄を残すため超倹約する。
 ③私が今の仕事を思い切って辞めてしまい、息子に引き継げる商売(事業)をはじめる。
 ④贅沢させず、苦しい生活の中でも幸せに生きられる術や価値観を身につけさせる。
 ⑤そもそもどうにもならない問題なので、あきらめる。今の幸せだけを考えて生きる。

うーん…あまり、いいアイディアが浮かびません…。
他力本願になってしまいますが、息子が成人する頃までに、日本や世界が大きく変わっていれば、また状況も変わると思っています。具体的には、以下のような変化を…。

 ①途上国がそこそこ豊かになり人件費がアップし、相対的に人件費の下がった日本に産業が戻る。
 ②ベーシックインカムが開始される。
 ③息子のような軽度な障害者であっても社会的援助が難なく受けられるようになる。
 ④日本がデフォルトし、日本の通貨価値が大幅に下がり、産業が日本に戻ってくる。
 ⑤少子化の恩恵で、若者が無理なく就職できるようになる。
 ⑥日本人の半数以上が失業するも、みんな貧乏なので無職でも元気に生きられる時代になる。

息子が成人するまであと13年。長いようで短いです。この問題を考えていると、ダウンタウン松本のキンチョールのCMのように、「どこかの誰かが、いい感じにしてくれないかなー」と本当に思ってしまいます。

・・・などと悩む今日この頃です。
# by orecite | 2011-10-13 00:59 | 自閉症 | Comments(3)