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サリーとアンの課題と、療育手帳について

前回の日記で書いたサリーとアンの課題をやって思うことがあります。

「軽度の自閉症」とか「アスペルガー・高機能自閉症」って、要するに幼少期にこの問題が解けないけど、IQは普通レベルの人を指すように思います。でもって「重度の自閉症」とか「カナー型」ってのは幼少期にこの問題が解けず、かつ、IQも低い人を指すように思います。

でも、実のところは、自閉症に軽いも重いもないのではないかと思ってしまうのです。
幼少期にこの問題ができなければ、間違いなく自閉症であり、できれば間違いなく自閉症ではないのではないかと。勿論、パニックの大小、IQの高低は、それぞれ違います。

息子はIQは、一応、普通レベルにまで成長してくれたので療育手帳の更新はせず失効となりました。でも、違和感があります。息子は、やはり正真正銘、自閉症であり障害者であると。

…で、どうにも納得できなくググッてみたところ、医師の診断書があればIQが高くても手帳は取得できるとのことでした。息子は既に支援学級を選択しており、無理に手帳を作らないでいるメリットもないような気がします。手帳を作るべきか再検討しようかな…と、思いました。
by orecite | 2011-09-02 16:58 | 自閉症 | Comments(4)
Commented by ニコ at 2011-09-04 10:32 x
こんにちは^^うちもちょっと前にサリーとアンの問題をアニとオトに出題したことがあります。(記事にもしましたが)結果として、オトはあっさりと「かご」と答えて、アニはその答えを聞いてとっさに「え、ちがうでしょ、冷蔵庫でしょ」と答えました。やはりそうか~~~と納得しつつもショックだった事を覚えています。私個人はやっぱり自閉度はレベルがあるって思います。事実、このサリーとアンの問題ですが、自閉度が重いと早稲田大学を出た人でもあっさりと「かご」と答えてしまうそうです。その人自身「子供の頃ならまだしも、大学を出て完全に大人になってからこの問題をあっさりと間違えてしまう自分は、やはり相当自閉度が重いのでしょう。日常生活の中でもそれは自覚するほどの自閉度だと思う」というような事をブログに書いていらっしゃいました。
Commented by ニコ at 2011-09-04 10:32 x
ただ、大体の人は(子供の頃、この問題を間違えた人)、大人になる過程の中でいろいろな社会勉強、色々なシチュエーションでの経験を積んで、小学校高学年くらいから「え、こんなん昔間違えたの?」と自分でも驚くくらいになるそうです。オトも(アニもですが)学校という社会勉強が始まったばかりですが、これからいろいろなトラブルに遭遇したりする事もあると思いますが、それはとても大事な経験で、相手の立場にたって物を考える事が出来るようになる人格を作るうえでも大事な事なんだろうと思います。親としては、実際に子供がトラブルに直面すると落ち込みますが;;
Commented by orecite at 2011-09-05 00:29
ニコさんこんにちは。貴重なご意見ありがとうございました。

早稲田出た人でも間違えるってことあるんですね!これはかなりの驚きでした。自閉度が重いと、IQが高くかつ経験を重ねてもサリーアン課題を克服しにくい人というのが確かにいるということですね。つまりIQやパニック度合を除く面においても、重い軽いというものが確かに存在するということになると思います。

但し、自閉度が重いと、この簡単なサリーアン課題の克服に要する時間が長くなり、軽いと克服時間が短いということだけであるのなら、やはり症状事態に重い軽いがあるわけではなく、克服時間に重い軽い(長い短い)があるだけなのではなかろうか…などと依然思ってしまうのです。
Commented by orecite at 2011-09-05 00:31
もし、心の理論の課題にも簡単なもの、普通なもの、難しいものとレベル分けがあり自閉度によって解けるレベルが異なるということであれば症状の重い軽いが存在すると思います。しかしサリーアン課題はこれ以上なくシンプルかつ簡単な課題であるも、自閉症と言われる人は幼少期にことごとく解くことができません。

私は、このことから自閉症と合併する症状や、スキルによる克服に要する時間に重い軽いはあれど、自閉症特有の症状においては「重い軽い」ではなく「有るか無いか」しかないと言い切れたりしないだろうかと感じてしまうのです。
ただ、仮にそうだとしても、だから何だって話ではありますが(汗)
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